なるきです!
ココロゴトカフェで箱庭療法(ミニチュアでトーク)を受けてきたので赤裸々にレポートしていきます!
イラストが血まみれな件
お誕生日にペンタブを手に入れてからというもの絵を描くのが楽しくてモリモリ描いてます。
思うがままに描いてるんだけど…最近ある事に気付きました。
たとえばこれ・・・(下手くそ具合には触れないでw)
なんか血だらけの絵多いーーー!!
気づいたら血を描いてる。
そしてなんとなく、どのイラストも不穏な色使い・・暗い。
己の心が心配になったので、あるところへ行ってみることにしました!
自分の心が知りたいでござる
それがここ!
[tabelog:3911857:detail]
心理カウンセラーが作ったカフェ
っていう面白コンセプトのカフェ!渋谷にあるよ。
そんで今回やりたいのがこれ!
※公式ホームページより
砂を敷いた箱の中に、ミニチュアを自由に並べて、心に浮かぶ世界を表現します。
心に浮かぶ世界、表現してみたいーー!!
それでもって自分の心の中を覗いてみたい!!
・・・・ってかこれ
箱庭療法じゃん!?
箱庭療法って何?
ちょと長いけど引用。
箱庭療法は、セラピストが見守る中、クライエントが自発的に、砂の入った箱の中にミニチュア玩具を置き、また砂自体を使って、自由に何かを表現したり、遊ぶことを通して行う心理療法です。
通常、箱庭療法だけを独立して行うことはなく、言語的面接や遊戯療法のなかで、適宜用いられる方法です。
この療法では、砂やミニチュア玩具のイメージを活用してアイデアを広げ、上手下手ではなく、具体的な現実生活に近い表現から抽象的な非現実的な表現まで可能です。よって、言葉にならない葛藤、イメージを表現しやすいのです。また、意識していることだけでなく、気がついていなかった自分の心身の状態や動きが直接的に感じられ、自分の心の中との対話・対決へと通じ、自己理解と人格的変容が促されます。
まぁ、要は、
ミニチュアで思うがままに箱の中に世界を作ったら、それが無意識の表出になるんやで。それを熟練カウンセラーと一緒に解き明かしながら己の心に触れてみて、自己理解を深めてなりたい自分的なやつに向かって行きましょうや。
みたいな感じです。
”療法”って聞くとヒーリング系をイメージしちゃうかもだけど、それとはちょと違うよ。
箱庭療法=作った作品(箱庭)を通して自分自身の内面を探る(そこから自己理解と人格的変容を促す)ものって覚えてたら大丈夫だと思う。
箱庭の中に現れている自分自身の”無意識”を、カウンセラーと対話しながら探っていくの。 己の無意識が表出するってちょっと怖いよね。。
でもやってみたーーい!
箱庭療法が効果的な人
箱庭療法は以下の状態の方など効果的。
・自分のことが良く分からないと感じる瞬間がある。
・言語化できないけど、漠然とした不安やモヤモヤがある。
・何が辛いのかわからないけど辛い。
言語化できないモヤモヤがあるときは、言語に頼らないこういった無意識へのアプローチが効果的。解決の糸口が見えてくるかもです。
…それっぽいこと言ったけど、
なんかやってみたい!っていう興味本位でやるのも体験として面白いと思います!
んでも、箱庭療法ってなかなか体験できる場所無いんだよ。
それが渋谷のカフェで受けれるなんて面白いーー!!ヾ(*・ω・*)ノ
早速行ってみましょう〜〜!
ココロゴトcafe 渋谷
どーん。
思ってたより渋谷の大きな通りに面してるyo!いい場所にある〜!
おおお!店頭にも箱庭が!!ワクワク〜〜!!(*´ω`*)
ココロゴトcafeのメニュー「ミニチュアでトーク」
カフェのメニューには「ミニチュアでトーク」って書いてるんですけど?箱庭療法と違うんですか?って思うよね。
これ店員さんに聞いてみたんだけど「箱庭療法」だと難しい感じがして取っ付きにくいから、親しみやすいようにカフェでは「ミニチュアでトーク」って名前で呼んでるんだって。
お値段
カウンセラーとの対話 30分 3000円
(箱庭制作時間は30分に含まれません)
心理士によるカウンセリングって5000円〜1万5千円とかしたりするんだよね*1、それを考えるとお手軽だなぁと。
カフェついでに気軽に〜って感じだね。
ミニチュアでトークスタート!
ってことで、早速ミニチュアでトーク始めていきましょい!
登場人物は2人だよ!
【登場人物1】
カウンセラーの先生(以下、先生)
ヤギみたいな穏やかで優しい雰囲気。
「今日はよろしくお願いします」
【登場人物2】
私。
このブログアイコン実は似顔絵。
「はい。よろしくお願いします。」
砂の形を決めよう
では、早速始めていきましょう。
ミニチュアトークでは、こちらの箱と砂を使います。
砂はこんな感じで固めることもできるので山を作ってみたり、
かき分けて箱の青い部分を見せて、川や海を表現することもできます。
好きなように使ってみてくださいね。
わー♪ただの砂じゃないんだ!固めたりもできる!
面白い〜♪海とか山とか、砂だけでも表現の幅があるんすね。
なんとなく川を作りたい。
土台はこんな感じにしよ。
ミニチュアを選ぼう
では、ミニチュアの中からなんとなく気になるもの心惹かれるものを好きなだけ選んで、好きなように配置して箱庭を作ってみてください。
作り終わった頃にまた来ますね。
〜先生いったん離脱〜
ミニチュア選びに行く〜!
めっちゃあるーーーー!!!
めっちゃあるよーーーー!!
人、動物、建物、植物・・・あらゆるものが
なんでこんなものが?みたいなのもチラホラ
もしかして:ザク?
ミニチュア選んだぞーーー!!
深く考えないで、なんとなく気になったものは全部選んだ。
(チラッ)
あ・・。まだ作り終わってないっす;今ミニチュア選び終わったところっす・・
写真撮ったりしてたから選別に時間かかっちゃって、終わる前に先生が来ちゃった 笑
ごめんね先生・・
「大丈夫ですよ。ゆっくり作ってくださいね」と言い残して去って行きました。
こんな感じで、箱庭を作る時間は30分の中に含まれないので
落ち着いてゆっくり作って大丈夫です。
箱庭作るぞーー!!
砂の上に配置していくぞーー!!
時間かかるかな?と思ったら、案外この作業はすぐに終わった!
10分もかからなかったかも。
これも深く考えないでなんとなくこっちに置きたい感じがする〜っていう感覚で置いていった。
そして・・・
これが私の箱庭だぁあああああ!!!!
先生との対話スタート
では早速、始めていきましょう。
なるきさんが作ったこの世界は一言で言うとどんな世界ですか?
どんな世界・・・?う〜ん・・怖い世界です。
・・・怖い世界。
大雑把にいうとこんな感じ。
ちょっと最初に言っておく
すでにやんわり不穏な空気が漂ってきてますが、
以下、人によっては割とショッキングな話も出てくるかもです。
けして面白おかしくしようと思ってわざとやったわけじゃないんだけど;
全部考えて配置したわけじゃないのに、質問されて考えていくにつれて段々と自分の中から箱庭のストーリーが出てきました。
ガチでやったやつ。
ドン引きされるかもしれないけどありのままに書いていくよ!!
それでもよければ読み進めてくだちい・・
それぞれのミニチュアの役割
この人たちは何をしてるんですか?
帽子の人とその隣の生き物は、背が高くて、高い所からみんなを監視してる。みんなこいつらに見張られている感じがして視線に怯えてる。
奥の紫の建物が一番怖い場所。何があるのかわからないけどなんか怖い。すごく怖い。
蛇は蛇としての意味はなくて、ただ怖いものの象徴としてそこに置いた。この辺あたりの場所がすごく怖くて住民はみんな怯えてる。
このスコップは何ですか?その隣にいる人は何をしてるんでしょうか?
このスコップは・・・何か怖いものが埋まってる。多分、人が埋まってる。ここも怖い場所。
この怖い場所で寝てるこの人は、本当はここに居たくないけど動く気力がなくて動けずにいる。
なるほど。この奥の人は何をしてるんでしょうか?
この人は捕まっている。縛られてる。なんか分からないけど、あの怖い場所に行くとこうなってしまうみたい。見せしめみたいな感じ。みんなこうなることを恐れている。
でもそこに青いバラが咲いてる。怖いけど美しい世界。汚くはない。
トラとうさぎは何をしてるんですか?
トラは怖い場所に戦いを挑もうとしてる。トラは自分が強いと思ってるから勝てると思ってる。
けど、うさぎはトラが勝てないことを知っている。この世界はどうにもならないことをうさぎは知ってて川の向こうの「幸せな世界」へ行きたいと思っている。うさぎがこの箱庭の中では主人公かなぁ・・。
なるほど。この辺りはちょっと楽しい場所なんですか?
そうです。音楽とかあってちょっと楽しい。
パンダはその楽しい場所に行こうって頑張って歩いてるところ。
猫は怖い人たちの仲間で、大きな目をギョロギョロさせて楽しいところに行こうとする人を監視してる。パンダは小さいから監視の目を逃れた。
でもこのちょっと楽しい場所も所詮は怖い人たちが用意した楽しさ。あいつらの監視下にある。
だから色がない。白黒の楽しさ。
この蝶ネクタイの人もあいつらに雇われて従わされてるだけ。うさぎはそれを知ってるからここに行こうとは思わない。
ここは幸せな世界なんですか?
ここは楽しい。カラフルで幸せな場所。
ストーリーを進めよう
なるほど。では、この後この世界はどうなりますか?ストーリーを進めてみましょう。
まずトラが戦いに行こうとしてますね。トラはどうなりますか?
トラは背の高い監視二人は倒せたけど、一番怖い紫の建物に入ったまま、出てこなくなった。もう消えてしまった。
うさぎがそれを見て「やっぱり・・」と思って悲しんでる。友達のトラがいなくなったショックでこの場所から出て幸せな場所へ行こうとする。
うさぎは幸せな場所に行けますか?川があるようですが・・
この川はワニもいるけど実はそんなに危なくない。ワニがいるのは一部だけであとは安全。それなのにうさぎはワニしか見てなくて「ここは危ない」と思い込んでた。
トラの悲劇を見て覚悟して渡ってみたら案外余裕で渡れてしまった。幸せな場所に着いた。
幸せな場所に着いて、うさぎはどんな気持ちでしょうか?
・・・。思ってたより嬉しくない。何かが足りない・・・
何かが足りない・・?何が足りないんでしょう?
う〜ん・・。仲間かなぁ。
うさぎの仲間がまだ怖い世界にいる。
そいつらを連れてこないと幸せにはなれない。ミニチュアにはないけど、この世界のどこかに仲間がいる。
では、その仲間を連れて幸せな場所にもう一度やってたとしましょう。それでうさぎはどうなりましたか?
幸せになれた!!
怖いやつらを倒してみよう
ストーリーができましたね!では、私から一点お願いがあります。
トラが怖いものたちを倒すにはどうしたらいいか考えてみてください。
・・・あいつらは倒せない。建物の中もどうなっているか分からないし・・。(倒すことに乗り気じゃない)
では、怖いものを倒すために必要なものを一つ、ミニチュア置き場から選んできて持ってきてください。
・・・えー・・倒せるかなぁ・・。(しぶしぶ取り行く)
ミサイルで爆破するしかない。
なるほどー。
ミサイルで建物を爆破し、怖いものを排除した世界は
だんだんと川の向こうの”幸せな場所”と同じような世界に変わっていきましたとさ。
箱庭ストーリー 完
私の解釈
以上のストーリーを話しながら、私は
「沖縄から出てきた自分自身を投影してるんじゃないか?」と思いました。
怖い世界=沖縄
幸せな場所=東京
川を渡る=上京する
思ったより上京も危ないことじゃなかった。
でも上京してみたら何かが足りない・・何が足りない?
そばにいて欲しい人がいない・・。
何も考えずに思いついたままに話してたストーリーが、よくよく見てみると今の自分の状況と一致している・・。
ということは、
うさぎ=私 が幸せになるには、仲間を東京に連れてくるか、怖いものを破壊して沖縄を幸せな世界にするか。この2つの道になるのかもしれない・・・?
これは・・なかなか核心的かもしれない・・・・
先生の解釈
一方先生の解釈は違うものでした。
箱庭の中のものは全て自分の中にあるものなのだそうで、
この箱庭は私の内面を表していて、
”怖いもの”と言っているのは、私の”シャドウ”であるのだと。
シャドウとは
ユング心理学のペルソナとシャドウ。
これについてはこちらの記事がわかりやすくて良いです。
ペルソナは表の顔。
仕事ができる私であったり、良い母親の私など、人に見せている”仮面”。
一方シャドウは裏の顔。
本当は怠け者の私であったり、子供より自分のことを優先しそうになる私、人には見せれないし自分も見たくない”影”。
その影を私たちは封じ込めようとします。嫌な自分だから。
ペルソナの自分は価値があるけれども
シャドーの自分は絶対に認めてはならない、つまり
認められて成功している私は
価値がある人間であるが、
そうでない私はダメな人間である、と思っているふしがあります。
ペルソナは一部のはずなのに
いいところだけ自分自身のものだ、
それ以外の自分はダメだ受け入れない!それは強烈な自己否定につながります。
※上記サイトより引用
自分の嫌なところ(シャドウ)を受け入れることを拒否することは自己否定になります。それに気づかずに、拒否すればするほど心を壊すことに。
それがシャドウです。
私の課題
最初に書いた通り、箱庭の目的は作品を通して自己を見つめて自己理解と人格的変容を促すことです。
私がこれからどうなりたいかに関わってくる事なので、
これからどうなりたいのか、どんなことがしたいのかと言う対話をしました。
※仕事の話とか色々なので話の内容は端折ります><;
その話の中で私の重要ワードがわかりました!
それは”創作”。
何かを作るということが私には重要みたい。
そしてその創作エネルギーは「怖いもの」から来ているのだということが対話の中で浮き彫りになっていきました。
箱庭ストーリーの中で、怖いものを破壊する事にあまり気乗りしなかったんだけど、それにも納得です。
「怖いもの」からくる「負のエネルギー」が私の創作意欲になっている。
ということは、これからも創作を行いたいのなら
怖いものと共存していかなくてはいけない!!
怖いものとはつまり「シャドウ」。
私の課題はシャドウとの共存だー!!
そろそろ時間ですね
と、ここまで話したところで時間になりました。
いや、むしろ、とうに30分は過ぎていたんじゃ・・?って思った。私は時間を見てなかったからわかんないけども、感覚的には30分以上話してた気がします。
もしかしたら「この人やばい」って思って、結論出るまで付き合ってくれたのかもしれない・・。
しかしながら
シャドウって結局なんなん・・・
「シャドウて何?どう共存していけばいいの?」 っていう疑問が残ったまま。
この辺は自分でもっと勉強せなあかんですね。
これでもおいら心理学ガール*2なので、ユング心理学は要勉強!
この辺りの本が気になる!
あー・・・怖い。シャドウを直視するの怖いなぁ。。
だって見たくない自分を直視しなきゃいけないんでしょ?
怖いよーーーーーーーーーー!!
んでもこうやって痛みを伴いながら成長していかなきゃならんのですよね!
結論!!
箱庭は作るのもストーリーを考えるのも楽しかった!
半信半疑で受けてみたけど思ってた以上に面白かった!
3000円でこんな変わった体験ができるなら一度はやってみても面白いじゃないかなと思います!!
箱庭セットAmazonにも売ってる〜!
箱庭のストーリーが自分の中からスラスラ出てきたのは面白かった。
自分でも意外な展開になってびっくりしたしw
ミニチュアを選ぶ時も配置する時も、特別何も考えないで赴くままにやるってのが結構大事なのかな?と思うよ。
とりまえず私は自分のシャドウと向き合ってみよ。
深淵を覗いて覗かれよう。
箱庭療法の本が欲しいならこれ↓は必須!(内容ちょっと難しいけどね)
ちなみに箱庭といえばGREEの「はこにわ」だけど、これは全く別のゲームだよ。
んでもそれはそれで面白かったから紹介しとくね 笑
最後にカフェで食べたアボカド丼の写真を載せておきます。
アボカドは美味しい。
以上!
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